フリードの購入を検討中で、「6人乗りだと後悔するのでは?」と不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。コンパクトミニバンとして人気の高いフリードですが、5人乗り、6人乗り、7人乗りといった多様な乗車定員があり、それぞれの使い勝手や特徴は大きく異なります。特に、ファミリー層にとっては、日常使いからレジャーまで、ライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
6人乗りのフリードは、2列目が独立したキャプテンシートであることから、快適性や車内の移動のしやすさに魅力を感じる方も多いでしょう。しかし、実際に6人で乗車した際のスペースの広さや、荷物の積載性、長距離移動における快適性については、購入前にしっかり確認しておきたいポイントです。また、フリードのシートアレンジの柔軟性は高いものの、それが実際の使用シーンでどのように役立つのか、あるいは「狭い」「旅行には不向き」といった声が本当なのかといった疑問もあるかもしれません。
さらに、フリードを検討する上で、ライバル車であるシエンタとの燃費性能や、どちらのモデルがより多く販売されているのか、またフリードに乗っている人のイメージや、「貧乏くさい」といった一部のネガティブな意見についても気になることでしょう。この記事では、それらの疑問を解消し、あなたがフリードの6人乗りを選んで後悔しないためのポイントを詳しく解説していきます。フリードの各乗車定員のメリット・デメリットを比較し、あなたのライフスタイルに最適な一台を見つけるための情報を提供いたします。
- フリード6人乗りの具体的な弱点と使い勝手
- 主に6人乗り・7人乗りの違いと選び方
- 実際に6人で乗車したときの快適性の実態
- 後悔しないためのチェックポイントや活用法
フリード6人乗りで後悔しないための検討ポイント
- 6人乗りの弱点とデメリットは何か
- 6人乗りは狭いと感じて後悔する?
- 6人乗りと7人乗りの違いを比較
- 6人乗りでのシートアレンジの検証
- 6人乗りで旅行は可能か
6人乗りの弱点とデメリットは何か

言ってしまえば、フリードの6人乗りにはいくつかの明確な弱点があります。まず、2列目のキャプテンシートは快適性が高い一方で、ウォークスルー部分の幅が狭く、体格の大きな人には窮屈に感じてしまうかもしれません。そのため、スムーズな移動を期待していた人には、実際の使い勝手にギャップを感じる可能性が考えられます。例えば、小さな子どもが2列目を通って3列目に移動する場合であっても、大人のサポートが必要になることがあります。
また、後席専用クーラーは6人乗り以上のモデルに標準装備されていますが、5人乗りでは装備されません。リアクーラーがない場合、特に夏場の後席の快適性が損なわれる可能性があります。これは、特に家族での利用を想定している場合には留意すべき点と言えるでしょう。
6人乗りは狭いと感じて後悔する?

多くの方が気になる点として、フリードの6人乗りは本当に狭いのかという疑問があるかと思います。実際にフリードの6人乗りに乗車して最初に感じるのは、やはり3列目シートの狭さです。
例えば、身長170cmの大人が3列目に座った場合、膝が大きく持ち上がり、太ももと座面の接地が浅くなるため、姿勢がやや不自然になります。長時間の乗車には不向きで、乗車中に疲労感を感じやすくなる可能性も考えられます。座面と床の距離が短く、シート自体の厚みもそこまで十分とは言えないため、長距離移動では快適とは言い難いのが現実です。特に3列目の窓が小さく閉塞感を感じる人も多いため、小さな子どもや短時間の利用に限定するのが適していると言えます。
このように、コンパクトな車体に無理なく3列シートを配置している分、3列目の快適性にはどうしても限界があります。その点をしっかりと理解した上で選択することが大切です。しかし、日常の買い物や子どもの送り迎え、近距離の外出が中心であれば、十分に満足できるサイズ感であることは確かです。
6人乗りと7人乗りの違いを比較


フリードには5人乗り、6人乗り、7人乗りの選択肢があり、グレードや駆動方式により定員が異なります。それぞれの構造や使い勝手には違いがあります。
まず、6人乗りは2列目に独立したキャプテンシートを採用しており、1列目から3列目までのウォークスルーが可能です。これは、小さな子どもを3列目に乗せる場合や、車内を移動しながら荷物を整理したい時に便利です。また、左右のシートが独立していることで、座り心地やプライベート感も高まります。
一方、7人乗りは2列目がベンチシートになることで中央にも座れるようになります。乗車定員が1名増えるため、「いざという時にもう一人乗せられる」安心感があるでしょう。ただし、中央席はやや狭く、長時間の利用には不向きかもしれません。また、2列目から3列目への移動が難しくなるため、乗り降りにはやや手間がかかります。加えて、7人乗りモデルは上位グレードのAIR EXの2WD車のみの選択肢となっています。
5人乗りは主に「CROSSTAR」グレードで選べるスタイルで、3列目シートが存在しないため、その分荷室が広く取られているのが特徴です。大人数での移動よりも、アウトドアや旅行などで荷物を多く積みたい人に特に適しています。
車両価格と燃費に関して、6人乗りと7人乗りのAIR EX(2WD)を比較すると以下のようになります。
グレード(エンジン/駆動方式) | 乗車定員 | 新車時価格 | WLTC燃費 |
AIR EX(ガソリン/2WD) | 6名 | 281.3万円 | 16.4km/L |
AIR EX(ガソリン/2WD) | 7名 | 285.7万円 | 16.3km/L |
AIR EX(ハイブリッド/2WD) | 6名 | 321.2万円 | 25.4km/L |
AIR EX(ハイブリッド/2WD) | 7名 | 325.6万円 | 25.3km/L |
前述の通り、車両価格は、同じパワートレインの6人乗りより7人乗りが4.4万円高くなっています。燃費は6人乗りより若干数値が下がるものの、ほぼ同じと言えるでしょう。
快適性と利便性を重視するなら6人乗り、最大乗車人数を確保したいなら7人乗り、そして荷物の積載性を最優先するなら5人乗りを選ぶのが賢明です。
6人乗りでのシートアレンジの検証


フリード6人乗りのシートアレンジは多彩ですが、全てのユーザーにとって完璧とは言えない部分もあります。座席を倒したり、収納スペースを広げたりすることができるため、使い方の幅は広がるものの、快適性や操作性の面で一部に不満を持つユーザーもいらっしゃるようです。
例えば、2列目と3列目をリクライニングさせてフラットにする「アレンジモード」は、車中泊や休憩時に非常に便利です。特に道の駅や高速道路のサービスエリアなどで仮眠を取るときには重宝します。しかし、フラットと言っても段差は多少あり、完全に平らにはなりません。そのため、布団で寝ているような快適さにはやや欠け、体の大きい人には違和感が残ることもあります。
また、荷室を最大化する「2名乗車+最大ラゲッジモード」は、アウトドアや引っ越し時など、荷物を多く積みたい場面で効果的です。特に自転車やキャンプ用品などの長尺物も載せやすくなるので、アクティブな用途には適していると考えられます。6人乗りの場合、2列目がタンブルシートではないため折りたたむことはできませんが、2列目キャプテンシートの左右の空間を利用して自転車をまっすぐな状態で積載することも可能です。ただし、シートの格納操作には一定の手順が必要で、慣れていないと時間がかかることもあります。
このように、目的に応じて便利に使えるのがフリード6人乗りのアレンジ性ですが、実際の使用感は個人差が大きいため、購入前に実車での操作性や快適性を確認し、自分のライフスタイルに合っているかを見極めることが後悔を避けるポイントとなります。
6人乗りで旅行は可能か

フリードの6人乗りで旅行が可能かという疑問に対しては、「想像よりも余裕はあるが長距離はやや厳しい」という声が多く聞かれます。
具体的には、2列目はキャプテンシートのおかげで座り心地は良好です。座面も適度な硬さがあり、長時間でも腰に負担がかかりにくい印象を受けます。また、ウォークスルーが可能な構造のため、2列目から3列目への移動は比較的スムーズでした。
一方で、3列目の2名はやはり姿勢がきつく、特に膝が持ち上がった状態になるため、姿勢を保つのに疲労がたまりやすいと感じるかもしれません。座面の厚みもやや薄く、振動が伝わりやすい点にも注意が必要です。さらに、車内での会話や乗降時にもやや不便さを感じるため、全体としては短距離の利用に向いているという印象が強いです。
これらの体験から、日常の買い物や子どもの送り迎え、近距離の外出が中心であれば十分に満足できるでしょう。ただし、長距離の旅行や家族全員での長時間ドライブには、特に大人が3列目に座る場合、快適性の面で不向きと考えた方が無難です。フル乗車時の荷室容量はごくわずかであるため、6~7人を乗せ、その人数分の荷物を載せての旅行やキャンプなどは荷物の置き場所に困ることになる可能性が高いです。
フリード6人乗り購入で後悔を避ける賢い選択
- シエンタとフリードどっちが燃費いい?
- 一番売れているグレードは?
- フリードに乗ってる人のイメージとは
- フリードが貧乏くさいと言われる理由
- フリード6人乗り中古車を選ぶ際の注意点
シエンタとフリードどっちが燃費いい?

コンパクトミニバンを検討する際、ライバル車であるシエンタとの燃費比較は重要なポイントです。
日本自動車販売協会連合会の発表によると2024年時点では、トヨタ・シエンタの販売台数の方がやや多い傾向があります。シエンタはミニバンの中で最も低燃費であると言え、ハイブリッド車のWLTC燃費は25.3~28.8km/Lです。特に2WD車は優れた燃費性能を発揮します。これに対して、フリードのハイブリッド車のWLTC燃費は21.1~25.6km/Lです。新型フリードはフルモデルチェンジで燃費性能が大幅に向上しましたが、それでもシエンタの方が優位に立つと言えるでしょう。
以下に、シエンタとフリードの主な燃費性能を比較する表を示します。
車種(代表グレード/乗車定員) | エンジン | 駆動方式 | WLTC燃費 |
シエンタ HYBRID X(7人) | ハイブリッド | 2WD | 28.5km/L |
フリード e:HEV AIR EX(7人) | ハイブリッド | 2WD | 25.3km/L |
シエンタ X(7人) | ガソリン | 2WD | 18.3km/L |
フリード AIR EX(7人) | ガソリン | 2WD | 16.3km/L |
年間1万km走行するとして、ガソリン価格を174円/Lで試算すると、シエンタの方がフリードよりも年間で1〜2万円ほどガソリン代を抑えられる可能性があります。
ただし、前述の通り、フリードはシエンタよりも室内空間が広く確保されており、座席のクッション性も良いです。特に、3列目に関しては居住性が大きく異なります。新型フリードは走行安定性も高く、多少凹凸がある道でも安定した走りを見せてくれます。そのため、コストよりも居住性を重視するならフリードがおすすめです。
一番売れているグレードは?

フリードのグレード選びで迷った際に、売れ筋の人気グレードを参考にすることは賢い選択に繋がります。
現行モデルでは「エア EX」グレードの人気が高く、特に6人乗り仕様が支持されています。シンプルでありながらも機能性に優れた設計が、幅広いユーザー層に受け入れられている要因です。販売比率を見ると、e:HEV エアが34.2%、e:HEV エア EXが25.0%となっており、ハイブリッドモデルが全体的に人気を集めています。
以下に、フリードの売れ筋人気グレードランキングと販売比率、1年落ちのリセールバリューを示します。
順位 | グレード名 | 販売比率 | 1年落ちリセール |
1位 | e:HEV エア | 34.2% | 87.5% |
2位 | e:HEV エア EX | 25.0% | 88.6% |
3位 | エア | 17.7% | 86.5% |
4位 | e:HEV クロスター | 9.2% | 90.1% |
5位 | クロスター | 8.5% | 87.5% |
6位 | エア EX | 5.2% | 85.7% |
前述の通り、エア EXグレードが人気を集める理由は、快適装備と価格のバランスが非常に良好だからです。シートヒーターや自動エアコンといった日常で役立つ装備が充実しており、さらに安全装備もHonda SENSINGをはじめとして標準装備されています。そのため、通勤や買い物などの普段使いはもちろん、週末のレジャーや家族旅行まで幅広く対応できる点が大きな魅力です。
また、内装の質感も高く、シート表皮やダッシュボード周辺の素材感に配慮が感じられ、ワンランク上のミニバンに乗っているような満足感が得られるでしょう。こうした細部への配慮も、ユーザーからの高評価に繋がっています。
一方、価格を抑えたい人には「エア」グレードも人気があります。こちらは装備を最小限に抑えつつも必要な安全機能は備わっており、初めてミニバンを購入する方や、コストを重視するファミリー層にも選ばれています。予算に応じて選べる柔軟なラインナップも、フリードの魅力の一つです。
フリードに乗ってる人のイメージとは

フリードに乗っている人のイメージは、主に家族思いで実用的な選択をする人々として描かれています。特に子育て世帯に人気があり、子どもの送り迎えや買い物など、日常の使い勝手の良さを重視する層に多く選ばれています。
運転しやすく取り回しの良いサイズ感もあり、運転が得意でない人でも安心して扱えるという点も魅力の一つです。また、通勤やレジャーまで幅広く活用できる柔軟性が評価されており、必要な機能がしっかりと揃った「ちょうどいい車」として親しまれています。選ぶ人の多くは、無駄を削ぎ落とした実直な選択をする傾向があり、装備や見た目よりも「実際にどれだけ使えるか」に重点を置いています。派手さはありませんが、堅実で安定感のある選択という評価が多く、見た目よりも中身を重視する家庭にフィットする車というイメージが定着していると言えるでしょう。
また、独身者や趣味を持つ人々にも選ばれることがあり、特に5人乗り(2列シート)のモデルを選ぶ場合は、趣味を重視する傾向が見られます。このような選択は、家族を持たない人々が自分のライフスタイルに合わせた車を選ぶ一環として理解されます。さらに、田舎に住む人々に好まれる傾向もあり、広い車内や荷物スペースが重視されるため、フリードのようなミニバンは非常に実用的です。
フリードが貧乏くさいと言われる理由

ホンダのフリードが「貧乏くさい」と言われる理由はいくつか考えられます。
まず、フリードは比較的手頃な価格で販売されており、特にファミリー向けのコンパクトミニバンとして位置づけられています。このため、価格が安いことが「貧乏くさい」と感じられる要因の一つとされています。
次に、デザインや内装の質感も影響している可能性があります。フリードは機能性を重視した設計であり、豪華さや高級感が欠けていると感じる人もいらっしゃるようです。特に、内装の素材や仕上げが安っぽいとされることがあり、これが「貧乏くさい」という印象を与えることがあるのかもしれません。
また、フリードのコンパクトなボディサイズが、多人数を無理に乗せようとしている印象を与え、これもまた「貧乏くさい」とされる理由の一つです。小型車でありながら多人数乗車を可能にするためのデザインが、逆に貧乏くささを感じさせることもあります。
加えて、フリードがステップワゴンの廉価版として見られることもあります。多くの人がフリードを選ぶ理由として、ステップワゴンが高価で手が出ないため、仕方なくフリードを選んでいると考えることがあるようです。このような背景から、フリードを選ぶことが「貧乏くさい」と感じられることもあるのかもしれません。しかし、これらの意見はあくまで一部であり、フリードは多くのユーザーに実用性と経済性のバランスが取れた車として高く評価されています。
フリード6人乗り中古車を選ぶ際の注意点

フリードの6人乗りの中古車を選ぶ際には、後悔を避けるためにいくつかの注意点があります。
まず、前述の通り、フリード6人乗りの最大の懸念点はスペースの不足です。特に3列目のシートは、成人が長時間座るには窮屈であると感じるユーザーが多いようです。中古車の場合、試乗が難しいこともありますが、可能であれば実際に3列目まで乗り込んで、ご自身の利用シーンに合うか確認することをおすすめします。
次に、パワー不足を感じるユーザーもいらっしゃるようです。特に高速道路での加速性能に不満を持つ声があり、車体が重いために加速が鈍いと感じることがあるようです。ハイブリッドモデルであれば、ガソリン車よりも力強い走りが期待できますが、中古車の場合は走行距離や年式によってバッテリー性能が低下している可能性も考慮に入れる必要があります。ハイブリッドバッテリーの交換は高額になるため、特に年式の古いハイブリッドモデルを検討する際は、バッテリーの状態を確認することが重要です。
また、フリードはデビューから年月が経過しており、最新の技術や装備が搭載されていないことも後悔の要因となることがあります。特に運転支援機能や安全装備に関しては、最新モデルと比較すると見劣りする部分があるため、購入後に「もう少し新しいモデルにすればよかった」と後悔しないよう、ご自身の求める装備が備わっているか事前に確認することが大切です。
さらに、中古車の購入では修復歴の有無や保証内容も確認すべき点です。信頼できる販売店を選び、車両の状態やメンテナンス履歴をしっかり確認することで、購入後のトラブルを避けることに繋がります。
フリード6人乗りで後悔しないために知るべきこと
- フリード6人乗りは2列目がキャプテンシートでウォークスルーが可能
- 3列目は大人が長時間座るには窮屈に感じる可能性がある
- 7人乗りは2列目がベンチシートで、最大乗車人数を確保できる
- 5人乗りは荷室が広く、アウトドアや荷物が多い用途に適している
- 6人乗りと7人乗りではシートアレンジのしやすさに違いがある
- 荷室の広さは乗車人数やシートアレンジで大きく変わる
- 長距離の家族旅行には、3列目の快適性を考慮する必要がある
- 日常の買い物や子どもの送り迎えには十分な広さがある
- シエンタと比較すると、燃費性能はシエンタの方が優れている傾向にある
- 走行安定性や乗り心地を重視するならフリードがおすすめ
- 一番売れているグレードは「エア EX」で、装備と価格のバランスが良い
- フリードに乗っている人は実用性を重視する家族思いのイメージがある
- 「貧乏くさい」という意見は価格帯やデザイン、機能性に起因することがある
- 中古車購入時は、3列目の広さやパワー不足、装備内容をよく確認する
- ハイブリッドの中古車はバッテリーの状態も確認が必要