レクサスUXの購入を検討する中で、「内装がしょぼい」という評価を目にして、不安に感じていませんか。高級車ブランドであるレクサスへの期待が大きい分、内装の質感に関する声は特に気になるものです。
この記事では、レクサスUXの内装がなぜそのように言われるのかという理由から、買って後悔しないためのポイントまでを徹底的に掘り下げます。例えば、貧乏に見えるのではという心配や、ひどいと感じる点の真相、生産終了の噂についても解説します。
さらに、おすすめのグレードや人気の内装色、中古で買う場合の注意点、そして競合車であるハリアーや新しいLBXとどっちを選ぶべきか、実際の購入者の年齢層、後部座席の広さ、リクライニングできるかといった具体的な疑問にもお答えします。この記事を読めば、レクサスUXに関するあなたの不安は解消され、納得のいく車選びができるようになるでしょう。
- 「内装がしょぼい」と言われる具体的な理由
- グレードや競合車との比較で分かるUXの本当の価値
- 購入後に後悔しないためのチェックポイント
- UXの購入に向いている人の特徴
レクサスUXの内装がしょぼいと言われる理由
- 買って後悔?ひどいと言われる点の検証
- レクサスUXを買うと貧乏に見られる?
- 後部座席の広さとリクライニング機能
- レクサスUXを買う人の年齢層とは?
- ガソリン車の生産終了と今後のUX
買って後悔?ひどいと言われる点の検証

レクサスUXに対して、一部で「買って後悔した」「ひどい」といった厳しい意見が見られますが、これらは内装の質感だけが原因ではありません。多くの場合、複数の要素が組み合わさって、購入前の期待とのギャップを生み出しています。
具体的に指摘されがちな点は、以下の5つです。
- 価格設定:レクサスブランドであるため、同クラスの国産SUVと比較して価格が高めに設定されています。その価格に見合う価値を感じられるかが、評価の分かれ目となります。
- 後部座席の狭さ:コンパクトなボディゆえに、後部座席のスペースは限られています。大人が長時間快適に過ごすのは難しく、ファミリーカーとしての利用を考えると不満が出る可能性があります。
- 運転時の視界:デザインを優先したスタイリッシュなフォルムは、一方で後方視界の狭さにつながっています。特に車線変更や駐車の際には、慣れるまで気を使うかもしれません。
- 内装の質感:前述の通り、特にエントリーグレードにおいて、ドアトリムやスイッチ類に多用されている樹脂(プラスチック)素材が、価格に対して「しょぼい」と感じられる一因です。
- 荷室(ラゲッジスペース)の容量:後部座席同様、荷室も広くはありません。ゴルフバッグを積むのが難しかったり、大きな荷物を運ぶ機会が多かったりする場合には、不便を感じる場面が出てきます。
これらの点は、UXが「都市型のコンパクトSUV」として、特定の用途やライフスタイルに合わせて設計されていることに起因します。したがって、購入を検討する際には、ご自身の使い方と車の特性が合っているかを冷静に見極めることが、後悔を避けるための鍵となります。
レクサスUXを買うと貧乏に見られる?

「レクサスUXはエントリーモデルだから、乗っていると貧乏に見られるのではないか」という懸念は、全くの誤解です。むしろ、その逆と考えるのが自然でしょう。
たしかにUXは、レクサスブランドのSUVラインナップの中では最もコンパクトで、価格帯も低めに設定されています。しかし、そのベースモデルの価格は450万円を超え、オプションを追加すれば500万円以上になることも珍しくありません。これは、一般的な国産車と比較すれば十分に高価格帯であり、誰もが気軽に購入できる車ではないことが分かります。
実際、データによれば購入者の年収は800万円以上が一つの目安とされており、経済的に余裕のある層が選んでいる車です。UXを選ぶ人々は、大きな車を必要としない都市部のライフスタイルを送りながら、レクサスならではの品質、静粛性、そして手厚いディーラーサービスを求める、見識の高いユーザー層であると考えられます。
後部座席の広さとリクライニング機能

レクサスUXの購入を検討する上で、特にファミリーでの利用を考えている方が注意すべき点は、後部座席の居住性です。結論から言うと、後部座席のスペースは限定的であり、リクライニング機能も備わっていません。
後部座席のスペース
UXは、流麗なクーペのようなルーフラインを持つデザインが特徴ですが、その代償として後部座席の頭上空間(ヘッドクリアランス)には余裕がありません。また、足元空間(レッグルーム)も、前に大柄な人が座ると、大人の男性にとっては窮屈に感じるでしょう。あくまで短距離の移動用、あるいは子供用のスペースと割り切る必要があります。
リクライニング機能の不在
後部座席の快適性を左右するリクライニング機能は、レクサスUXには搭載されていません。背もたれの角度が固定されているため、長時間のドライブでは同乗者が疲れを感じやすくなる可能性があります。この点は、後席に人を乗せる機会が多い方にとっては、大きなマイナスポイントになり得ます。
以上のことから、レクサスUXは4人や5人で頻繁に出かけることを想定したファミリーカーではなく、主に1人または2人で、上質なドライブを楽しむための「パーソナルなコンパクトSUV」という性格の車であることが明確になります。
レクサスUXを買う人の年齢層とは?

レクサスUXは、特定のライフスタイルを持つ、洗練された大人層から強く支持されています。主な購入者のプロフィールを分析すると、この車のキャラクターがより鮮明になります。
中心となる年齢層は、30代から50代です。この世代は、社会的にも経済的にも安定し、自分の価値観でモノを選びたいと考える傾向があります。特に、以下のようなユーザー層に選ばれています。
- 都市部在住のDINKs(子供のいない共働き夫婦)や独身者:駐車場が限られ、道が狭い都市部において、UXのコンパクトなサイズと取り回しの良さは大きなメリットです。大きすぎない高級車を求めるニーズに完璧に応えます。
- 子育てが一段落した世代:子供が独立し、大きなミニバンやセダンが不要になった夫婦が、次の車としてダウンサイジングするケースです。上質さと運転のしやすさを両立したUXは、最適な選択肢の一つとなります。
- 経済的に余裕のある女性ドライバー:上品なデザインと安心感のあるブランドイメージ、そして運転しやすいサイズ感から、セカンドカーとしてだけでなく、メインカーとしてUXを選ぶ女性も少なくありません。
これらの層に共通するのは、「過剰な大きさや華美さは求めないが、本質的な品質や上質さにはこだわりたい」という価値観です。レクサスUXは、そうしたスマートな大人たちのための車と言えるでしょう。
ガソリン車の生産終了と今後のUX

レクサスUXのラインナップは、時代に合わせて変化しています。まず、2.0Lガソリンエンジンを搭載していた「UX200」は、2023年12月をもって国内向けの生産が終了しました。
現在のラインナップと生産終了予定
公式サイトによると、現在の新車ラインナップは2.0Lハイブリッドモデルの「UX300h」が中心となっています。過去にはバッテリーEV(電気自動車)の「UX300e」も販売されていましたが、公式サイトでは2025年11月をもって生産終了となることが告知されています。
この動きは、レクサスがブランド全体の電動化戦略を推し進める中で、モデルの選択と集中を行っているためです。今後の生産計画を踏まえると、UXというモデル自体がその役目を終える時期が近づいています。
日本国内向けモデルの生産終了予定は以下の通りです。
- UX300e(EV): 2025年11月
- UX300h(ハイブリッド): 2027年3月末
UXの生産終了後は、2023年末に登場した新しいコンパクトSUV「レクサスLBX」が、ブランドのエントリーモデルとしての役割を本格的に担っていくことになります。これからUXの購入を検討する方は、モデルの将来的な立ち位置も理解した上で判断することが求められます。
「レクサスUXの内装はしょぼい」は本当か?
- おすすめのグレードで内装の印象は変わる?
- 内装色で人気なのはどれ?
- 中古で買う場合の注意点
- UXとハリアー、内装で選ぶならどっち
- UXとLBX、コンパクトさで選ぶならどっち
おすすめのグレードで内装の印象は変わる?

はい、レクサスUXの内装の評価は、どのグレードを選ぶかによって劇的に変わります。「内装がしょぼい」という意見は、主に標準的なグレードに向けられたものであることが多いです。質感にこだわるのであれば、上位グレードの選択が不可欠です。
特におすすめしたいのは、性格の異なる2つの上位グレード、「version L」と「F SPORT」です。
グレード | 主な内装の特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
version L | ・本革シート(運転席・助手席ベンチレーション機能付) ・ダッシュボード上部へのステッチ追加 ・カラーヘッドアップディスプレイ(メーカーオプション) | レクサスらしい豪華さと快適性を最大限に味わいたい人。落ち着いた上質な空間を好む人。 |
F SPORT | ・F SPORT専用本革スポーツシート ・F SPORT専用ディンプル本革ステアリング ・アルミ製スポーツペダル&フットレスト | スポーティなデザインと、体をしっかりと支えるシートのホールド感を求める人。走りを感じさせるインテリアが好みの人。 |
このように、「version L」は豪華さと快適性を追求した最上級グレードであり、「F SPORT」は走りのイメージを強調したスポーティなグレードです。どちらも、標準グレードで指摘されがちな樹脂素材の質感を巧みにカバーし、高い満足感を提供してくれます。
一方で、価格と装備のバランスを重視するなら「version C」という選択肢もありますが、レクサスならではの上質さを期待するのであれば、「version L」または「F SPORT」を軸に検討することをおすすめします。
内装色で人気なのはどれ?

レクサスUXは、内装色によっても車内の雰囲気を大きく変えることができます。長く付き合う空間だからこそ、カラー選びは重要なポイントです。人気のある内装色には、それぞれ異なる魅力があります。
定番で飽きのこない「ブラック」
最も多くのユーザーに選ばれる定番カラーが「ブラック」です。落ち着きがあり、高級感を演出しやすいだけでなく、汚れが目立ちにくいという実用的なメリットもあります。リセールバリュー(再販価値)を考えても、堅実な選択と言えるでしょう。
スポーティさを際立たせる「フレアレッド」
「F SPORT」グレードでのみ選択可能な「フレアレッド」は、鮮やかな赤と黒のコントラストが印象的なカラーです。車内に乗り込むたびに気分が高揚するような、刺激的でスポーティな空間を好む方に絶大な人気を誇ります。
上品で明るい空間を演出する「ヘーゼル」
ブラウン系の「ヘーゼル」は、温かみと上品さを感じさせるカラーです。ブラックほど重くならず、汚れも目立ちにくい絶妙な色合いで、洗練された落ち着きのある室内を演出します。
これらの他にも、グレードによって様々なカラーが用意されています。ボディカラーとの組み合わせも考慮しながら、ご自身の個性に合ったお気に入りの内装色を見つけるのも、UX選びの楽しみの一つです。
中古で買う場合の注意点

新車価格が高価なレクサスUXは、中古車市場も魅力的な選択肢となります。しかし、質の高い一台を手に入れるためには、いくつか注意すべき点があります。
1. 修復歴の有無
最も重要なチェックポイントは「修復歴」の有無です。車の骨格部分(フレーム)を修復した車は、見た目が綺麗でも、走行安定性に問題を抱えていたり、将来的に不具合が発生したりするリスクが高まります。価格が安くても、修復歴のある車は避けるのが賢明です。
2. ハイブリッドバッテリーの状態(ハイブリッド車の場合)
UXの主力であるハイブリッド車(UX300h)を中古で狙う場合、駆動用バッテリーの状態が気になるところです。バッテリーは消耗品であり、交換には数十万円の高額な費用がかかります。年式が古い、あるいは走行距離が極端に多い車両は、バッテリーの劣化が進んでいる可能性を考慮する必要があります。
レクサス販売店が扱う「CPO(認定中古車)」であれば、ハイブリッドシステムに対して手厚い保証が付いているため、安心して購入できます。
3. オプション装備の確認
レクサス車は、グレードやオプションの組み合わせが多岐にわたります。例えば、人気の「ムーンルーフ」や「マークレビンソン プレミアムサラウンドサウンドシステム」、「カラーヘッドアップディスプレイ」などは、後から付けることができません。中古車を探す際は、価格や走行距離だけでなく、自分が欲しいオプションが装備されているかを必ず確認しましょう。
UXとハリアー、内装で選ぶならどっち

レクサスUXを検討する際、必ずと言っていいほど比較対象に挙がるのが、トヨタの「ハリアー」です。両車はプラットフォームこそ異なりますが、上質な内外装を持つ都市型SUVという点で共通しています。内装を軸に比較した場合、どちらを選ぶべきでしょうか。
項目 | レクサスUX | トヨタ ハリアー |
---|---|---|
コンセプト | パーソナルな空間と走りの楽しさ | 広さと快適性を重視したおもてなしの空間 |
内装デザイン | ドライバー中心のコクピット感 | 乗員全員がくつろげるワイドで開放的なデザイン |
質感・素材 | 上位グレードは高品質。標準グレードは樹脂感が目立つ部分も | 価格に対して非常に質感が良いと高評価。随所にソフトパッドを使用 |
空間の広さ | コンパクトで後席・荷室は狭め | 全体的に広く、特に後席の足元空間に余裕あり |
ブランド価値 | レクサスブランドの信頼性と手厚いサービス | トヨタブランドの安心感 |
要するに、内装の「絶対的な広さ」や「価格に対する質感の高さ」を最優先するならば、ハリアーに軍配が上がります。ハリアーの室内は、乗員全員がリラックスできる上質なおもてなし空間として設計されています。
一方でUXは、あくまでドライバーが中心です。タイトながらも上質に仕立てられたコクピットで、キビキビとした走りを楽しむことに価値を見出すのであれば、UXが適しています。また、レクサスオーナーだけが受けられるディーラーでの特別なサービスも、ハリアーにはない大きな魅力です。
UXとLBX、コンパクトさで選ぶならどっち

2023年末に登場した「レクサスLBX」は、UXの購入を検討している方にとって新たな選択肢となります。UXの弟分にあたるこの新型車とでは、どちらを選ぶべきか、その違いを比較してみましょう。
項目 | レクサスUX | レクサスLBX |
---|---|---|
クラス | Cセグメント SUV(GA-C) | Bセグメント SUV(GA-B) |
ボディサイズ | 全長 4,495mm x 全幅 1,840mm | 全長 4,190mm x 全幅 1,825mm |
パワートレイン | 2.0L ハイブリッド | 1.5L ハイブリッド |
コンセプト | Creative Urban Explorer | クラスレスな高級車の本質を追求 |
価格帯 | 455.9万円~ | 420万円~ |
最も大きな違いは、やはりボディサイズです。LBXはUXよりも全長が約30cmも短く、より日本の道路事情に適したコンパクトな設計になっています。狭い道でのすれ違いや駐車のしやすさを最優先するなら、LBXが圧倒的に有利です。
パワートレインも異なり、LBXは新開発の1.5Lハイブリッドシステムを搭載。軽快で効率の良い走りを実現しています。一方のUXは、より排気量の大きい2.0Lハイブリッドによる、力強く余裕のある走りが持ち味です。
内装のコンセプトも異なり、LBXは「Bespoke Build」というオーダーメイドシステムで、多彩な内装を自由に組み合わせられる点が画期的です。
まとめると、絶対的なコンパクトさと最新の設計、そしてパーソナライズ性を求めるならLBX、もう少しだけサイズに余裕があり、力強い走りを好むならUX、という選択になります。
レクサスUXの内装はしょぼいのか総括
- レクサスUXの内装が「しょぼい」という評価は、主に標準グレードの樹脂素材の質感に起因する
- 上位グレードの「version L」や「F SPORT」では、本革シートなどが採用され内装の質感は大幅に向上する
- 後部座席はコンパクトな設計で、リクライニング機能も装備されていない
- ファミリーカーとしての利用や、大人数での長距離移動には不向きな側面がある
- 購入層の中心は30代から50代の都市部在住者で、上質さとコンパクトさを両立したい層に支持されている
- 「貧乏に見られる」というのは誤解で、実際は高価格帯の高級車である
- ガソリンモデルは2023年末に生産終了している
- 現在の新車ラインナップはハイブリッドの「UX300h」が中心
- EVモデル「UX300e」は2025年11月で生産終了予定
- ハイブリッドモデル「UX300h」も2027年3月末で生産終了予定である
- 中古車を検討する際は「修復歴」「ハイブリッドバッテリーの状態」「オプション装備」の3点を確認することが大切
- 競合車のトヨタ ハリアーは、UXより広く、価格に対する内装の質感評価が高い
- 一方UXは、レクサ-スブランドのサービスや、より優れた燃費性能に価値がある
- 弟分のレクサスLBXは、UXよりさらにコンパクトで、最新の設計とパーソナライズ性が魅力
- 「しょぼい」かどうかは個人の価値観や比較対象によるため、実車確認が最も重要