レクサスNXの乗り心地が悪いは誤解？評判の真相と魅力を徹底解説

レクサスNXの乗り心地は悪い、という意見を耳にして、購入をためらってはいませんか。確かに、インターネット上ではそのような意見が見受けられますが、一方でレクサスNXは依然として高い人気を誇るSUVです。この評価のギャップは、一体どこから生まれるのでしょうか。

本記事では、レクサスNXの乗り心地に関する様々な評価を徹底的に分析します。Fスポーツの乗り心地は本当に硬いのか、競合車としてよく名前が挙がるハリアーのどちらがいいですかという疑問にもお答えします。また、指摘されているデメリットや欠点を理解し、買って後悔しないためのポイントも解説します。

さらに、NXを買う人はどのような人ですかという疑問から、オーナーに求められる年収、そして恥ずかしい、貧乏といったイメージは事実なのかといった、購入に際して気になる経済的な側面やオーナー像にも深く切り込んでいきます。5年落ちのリセール率はどうなのか、万が一の乗り心地の改善策はあるのか、そして多くのオーナーが「買ってよかった」と語る魅力まで、あらゆる角度からレクサスNXの実像に迫ります。この記事を読めば、あなたが抱える全ての疑問が解消されるはずです。

記事のポイント

レクサスNXの乗り心地に関する多角的な評価
オーナー層や必要な年収、リセールバリューの実態
競合車ハリアーとの具体的な違い
購入後に後悔しないためのデメリットと対策

レクサスNXの乗り心地悪い　評判の真相を解説
なぜレクサスNXは乗り心地が悪いでも人気なのか

レクサスNXの乗り心地悪い　評判の真相を解説

指摘されるデメリットや欠点とは
Fスポーツの乗り心地は特に硬いのか
乗り心地は改善できる？具体的な方法
ハリアーとどちらがいいですか？徹底比較
買って後悔する人の意外な共通点

指摘されるデメリットや欠点とは

レクサスNXの購入を検討する上で、事前に把握しておきたいデメリットや欠点が存在します。これらを理解しておくことは、購入後のミスマッチを防ぐために非常に大切です。

主なデメリットとして挙げられるのは、一部のユーザーが指摘する乗り心地の硬さと、高級車ならではの維持費です。乗り心地については、特に20インチの大径ホイールやランフラットタイヤを装着したモデルで、路面の細かな凹凸を拾いやすいと感じる声があります。また、後部座席の足元空間がやや窮屈で、シート座面の奥行きが短めであるため、長距離移動時に同乗者が疲れを感じやすいという意見も見られます。

走行性能の面では、静粛性は高く評価されている一方で、ハイブリッドモデルであってもエンジンが始動した際の音や振動が気になるという指摘もあります。特に、静かな電気走行からエンジン駆動に切り替わる瞬間のギャップに、違和感を覚える人もいるようです。

内装に関しても、全体的な質感は高いものの、価格帯を考慮すると一部のプラスチックパーツが安っぽく感じられる、といった細かい部分への不満が聞かれることがあります。これらは、レクサスというブランドに対する高い期待値の裏返しとも考えられます。

Fスポーツの乗り心地は特に硬いのか

レクサスNXのラインナップの中でも、スポーティな内外装と走りが魅力の「Fスポーツ」は、乗り心地が特に硬いのではないか、という点がよく議論になります。

この疑問に対する答えは、「標準モデルと比較すれば硬めだが、それがFスポーツの特性」と言えます。Fスポーツは、専用チューニングされたサスペンションや、パフォーマンスダンパーを装備しており、意図的に引き締まった足回りに設定されています。これは、コーナリング時の安定性を高め、ドライバーの操作に俊敏に反応するスポーティなハンドリングを実現するためのものです。

そのため、ゆったりとしたラグジュアリーな乗り心地を最優先する方にとっては、路面からの情報がダイレクトに伝わりやすく、「硬い」と感じられる可能性が高いです。特に、路面の継ぎ目や荒れたアスファルトを走行する際には、標準モデルやバージョンLに比べて突き上げ感を覚えやすいでしょう。

ただし、この硬さは不快な突き上げだけではありません。不要な揺れを抑え、高速走行時にはフラットで安定した走りを提供します。運転を楽しみたい、車との一体感を重視したいと考えるドライバーにとっては、この引き締まった乗り心地こそがFスポーツの大きな魅力となります。

要するに、Fスポーツの乗り心地は、快適性よりも走行性能を重視した結果であり、その特性を理解した上で選ぶことが、購入後の満足度に繋がる鍵となります。

乗り心地は改善できる？具体的な方法

レクサスNXの乗り心地が自身の好みに合わないと感じた場合でも、いくつかの改善策を講じることが可能です。購入後でも調整できるため、知っておくと安心です。

最も効果的で一般的な方法は、タイヤの変更です。多くのモデル、特にFスポーツやバージョンLには、20インチの大径ランフラットタイヤが標準装備されています。ランフラットタイヤは、パンク時でも一定距離を走行できる安全性を持つ反面、タイヤ側面の剛性が高いため、乗り心地が硬くなる傾向にあります。これを通常のノーマルタイヤに交換するだけで、路面からの衝撃をよりしなやかに吸収し、乗り心地がマイルドになることが期待できます。

さらに、タイヤのインチダウンも有効な手段です。例えば、20インチから18インチに変更すると、タイヤの側面（サイドウォール）の厚みが増します。このゴム部分がクッションの役割を果たすため、乗り心地はさらに柔らかくなります。見た目の迫力は少し落ち着きますが、快適性向上に加え、燃費性能の改善やタイヤ交換時のコストを抑えられるといったメリットも生まれます。

また、サスペンション自体の調整も選択肢の一つです。一部のグレードに標準装備またはオプション設定されている電子制御サスペンション「AVS（Adaptive Variable Suspension）」は、走行状況に応じて減衰力を自動で最適化してくれます。もしAVS非搭載車であれば、乗り心地を重視したセッティングの社外製サスペンションキットに交換するという方法もありますが、専門的な知識と費用が必要になります。

これらの方法を検討することで、NXの乗り心地を自分の好みに近づけることが十分に可能です。

ハリアーとどちらがいいですか？徹底比較

レクサスNXと比較検討されることが多い車種に、トヨタのハリアーがあります。両車は同じプラットフォームをベースに開発されているため、共通点も多いですが、キャラクターは明確に異なります。どちらを選ぶべきか、多角的に比較してみましょう。

乗り心地と走行性能

乗り心地を最優先するなら、ハリアーに軍配が上がることが多いです。ハリアーは全体的に柔らかめのサスペンション設定で、路面からの衝撃をゆったりといなし、快適なドライブを提供します。一方、NXはよりスポーティな味付けで、足回りは引き締められています。これにより、操縦安定性はNXの方が高く、キビキビとした走りを楽しめますが、路面の凹凸はハリアーより伝わりやすい傾向があります。

静粛性と内装の質感

静粛性に関しては、レクサスブランドであるNXが優位です。ドアを閉めた瞬間の密閉感や、ロードノイズ、風切り音の遮断レベルは一枚上手で、より静かな室内空間を実現しています。内装の質感も同様に、NXの方が高価な素材を多用し、スイッチ類の触感や細部の作り込みに至るまで、高級車としてのこだわりが感じられます。ハリアーも国産SUVの中では高い質感を持っていますが、NXと比較するとその差は明確です。

価格とコストパフォーマンス

最大の相違点は価格です。NXはレクサスブランドであるため、ハリアーの上位グレードとNXの上位グレードで比較しても、100万円以上の価格差があります。購入費用やその後の維持費を抑えたいのであれば、ハリアーの方が経済的な選択肢となります。

比較項目	レクサス NX	トヨタハリアー
乗り心地	スポーティで引き締まった印象	柔らかく快適な印象
静粛性	非常に高い	高い
内装の質感	非常に高い（プレミアム）	高い（上質）
走行性能	操縦安定性が高くキビキビ	穏やかで扱いやすい
価格帯	高め	NXより手頃

以上の点を踏まえると、上質な静粛性や内外装の高級感、スポーティな走りを求めるならNX、コストを抑えつつ快適でバランスの取れたSUVを求めるならハリアーが適していると言えます。

買って後悔する人の意外な共通点

レクサスNXは非常に満足度の高い車ですが、一部には「買って後悔した」と感じるオーナーも存在します。後悔を避けるためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。後悔した人々の意見を分析すると、いくつかの共通点が見えてきます。

一つ目の共通点は、「静粛性への過度な期待」です。レクサス＝無音、というイメージを持っていると、特にガソリンモデルや、ハイブリッドモデルのエンジン始動時の音に対して「思ったよりうるさい」と感じてしまうことがあります。NXの静粛性は非常に高いレベルにありますが、完全な無音ではありません。特に、電気自動車のような静けさをイメージしていると、ギャップを感じてしまう可能性があります。

二つ目は、「乗り心地のミスマッチ」です。前述の通り、NXは比較的スポーティな乗り味を持つSUVです。特にFスポーツや大径ホイール装着車は、その傾向が顕著です。高級車だからといって、必ずしもフワフワとした柔らかい乗り心地ではないことを理解せずに購入し、「硬すぎて疲れる」と後悔するケースが見られます。自身の好みや普段乗せる同乗者のことを考慮せずに、見た目やグレードの響きだけで選んでしまうと、このような失敗に繋がりがちです。

三つ目は、「維持費の見積もりの甘さ」です。車両価格だけでなく、レクサスブランドの車は、定期点検や車検、消耗品（特にタイヤなど）の費用がトヨタブランドの同クラスの車種に比べて高くなる傾向があります。購入時の予算だけでなく、長期的なランニングコストを具体的にシミュレーションせずに購入し、予想以上の出費に驚き後悔する人も少なくありません。

これらの後悔を防ぐ最も確実な方法は、購入前の十分な情報収集と、グレードやタイヤの異なる仕様での試乗を納得いくまで行うことです。

なぜレクサスNXは乗り心地が悪いでも人気なのか

「買ってよかった」と評価される理由
NXを買う人はどのような人ですか？
オーナーに求められるリアルな年収
「恥ずかしい」「貧乏」という噂は本当？
驚異的？5年落ちのリセール率は？
レクサスNXの乗り心地が悪いは一部の意見

「買ってよかった」と評価される理由

「乗り心地が悪い」という意見がある一方で、レクサスNXのオーナーの多くは「買ってよかった」と高い満足度を示しています。その理由は、乗り心地という一面だけでは測れない、数多くの魅力があるからです。

最も多く聞かれるのは、洗練されたエクステリアとインテリアデザインです。レクサスの象徴であるスピンドルグリルを持つ大胆でスタイリッシュな外観は、所有する喜びを与えてくれます。また、内装は「Tazuna Concept（手綱コンセプト）」に基づいて設計されており、運転に集中できる機能的なコクピットと、触れる部分の素材感や緻密な作り込みが、上質な空間を演出しています。

次に、走行性能のバランスの良さが挙げられます。前述の通り、乗り心地はやや硬めと評されることがありますが、それは走行安定性の高さの裏返しでもあります。剛性の高いボディと優れたサスペンションにより、高速道路での直進安定性やカーブでの安定感は抜群で、ドライバーに安心感をもたらします。パワフルなターボエンジンや、滑らかで静粛性の高いハイブリッドシステムなど、多様なパワートレインから選べる点も魅力です。

さらに、レクサスならではの先進安全装備とオーナー向けサービスも見逃せません。高度な運転支援システム「Lexus Safety System +」がもたらす安全性や、ディーラーでの手厚いおもてなし、オーナー専用ラウンジの利用といった付加価値が、日々のカーライフをより豊かなものにしてくれます。

これらの要素が複合的に絡み合い、単なる移動手段としてではない、「特別なパートナー」としての価値を生み出していることが、高い満足度に繋がっているのです。

NXを買う人はどのような人ですか？

レクサスNXのオーナー像を分析すると、特定のライフスタイルや価値観を持つ層に支持されていることがわかります。

中心となる年齢層は、30代後半から50代です。この世代は、仕事である程度の地位を確立し、経済的にも安定してくる時期と重なります。単に「良い車」というだけでなく、自身のライフステージを象徴するような、ステータス性や質の高さを車に求める傾向があります。

職業としては、会社員、公務員、医師や弁護士といった専門職、そして企業経営者など、安定した収入基盤を持つ人々が中心です。彼らは、品質や信頼性を重視し、長期的に安心して所有できるブランドとしてレクサスを選びます。

ライフスタイルの面では、都市部に住みながらも、週末にはゴルフやキャンプ、旅行といったアクティブな趣味を持つファミリー層が多いのが特徴です。NXの取り回しやすいサイズ感は都会での日常使いに適しており、同時に十分な積載性と走行性能はレジャーシーンでも活躍します。オンとオフの両方で満足できる、この汎用性の高さが支持されています。

価値観としては、最新のデザインや先進技術への関心が高い一方で、見栄を張るためだけの車選びではなく、安全性や実用性、そしてブランドが提供する信頼性やサービスといった「本質的な価値」を理解している人々と言えるでしょう。

オーナーに求められるリアルな年収

レクサスNXの購入を検討する際、多くの方が気になるのが「どれくらいの年収があれば無理なく所有できるのか」という点です。一般的に、レクサスNXのオーナーになるためには「年収700万円」が一つの目安と言われています。

この数字は、車両価格だけでなく、購入後の維持費までを考慮した上での指標です。レクサスNXの新車価格は、グレードやオプションによって異なりますが、おおよそ550万円台から770万円台後半に設定されています。これに加えて、年間の維持費がかかります。

維持費項目	年間概算費用（目安）	備考
自動車税 (種別割)	約10,900円～43,500円	※注1 グリーン化特例の適用により初年度の税額は大きく変動
自動車重量税	0円～	※注2 エコカー減税の適用により変動（車検時に2年分支払）
任意保険料	80,000円～150,000円	年齢、等級、補償内容による
車検費用	約150,000円～200,000円	上記重量税を含まない、整備費用としての目安
燃料費	120,000円～	年間1万km走行、燃費やガソリン価格による
メンテナンス費	30,000円～50,000円	オイル、タイヤ等の消耗品
合計（年間）	約30万円～	減税措置や乗り方により大きく変動します

※税金に関する重要な注釈（エコカー減税・グリーン化特例について）

上の表に記載した自動車税および自動車重量税は、購入するレクサスNXのモデルやグレード、購入時期によって適用される優遇措置により、金額が大きく変動する可能性があります。

注1：グリーン化特例（自動車税） プラグインハイブリッドモデル（NX450h+）は、新規登録を行った翌年度分の自動車税が概ね75%軽減される特例措置の対象となる場合があります。この場合、本来43,500円の税額が約10,900円になります。ハイブリッドモデルやガソリンモデルは、2025年7月現在の制度では通常税額となるのが一般的です。
注2：エコカー減税（自動車重量税） 環境性能に優れたモデルは、新車購入時や初回の車検時にかかる自動車重量税が減税または免税となります。
- プラグインハイブリッドモデル（NX450h+）: 新車購入時および初回車検時ともに免税（100%減税）
- ハイブリッドモデル（NX350h）: 新車購入時に免税（100%減税）
- ガソリンモデル（NX350, NX250）: 減税対象外（通常税額）

これらの税制は頻繁に改正されます。したがって、ご自身の希望するモデルに適用される正確な税額や最新の情報については、必ずレクサス公式サイトでご確認いただくか、最寄りのレクサス販売店で詳細な見積もりを取得してくださいますようお願いいたします。

このように、年間で少なくとも30万円台からの維持費を見込む必要があります。年収700万円であれば、これらのコストを負担しつつ、生活の質を大きく損なうことなくNXを所有することが現実的なラインと考えられます。

ただし、これはあくまで目安です。頭金の額、住宅ローンなどの他の支出、そして個人の金銭感覚によって状況は大きく異なります。また、近年では残価設定ローンやサブスクリプションサービス「KINTO」などを利用することで、月々の支払いを抑えながらNXに乗ることも可能です。そのため、年収700万円に満たなくても、計画的な資金計画を立てることで、オーナーになることは十分に可能です。

「恥ずかしい」「貧乏」という噂は本当？

レクサスのような高級車に対して、「乗っていると恥ずかしい」「身の丈に合わないと貧乏に見えるのでは」といったネガティブなイメージを持つ人が一部にいるのは事実です。これらの噂は、主に2つの心理的要因から生じていると考えられます。

一つは、「高級車＝見栄」という固定観念です。特に日本では、周囲との調和を重んじる文化があるため、目立つ車に乗ることに抵抗を感じたり、「見栄を張っている」と他者から思われることを懸念したりする傾向があります。NXの洗練されたデザインは注目を集めやすいため、それが気恥ずかしさに繋がることがあります。

もう一つは、「分不相応な買い物」という印象です。前述の通り、NXの所有には相応の経済力が求められます。もし無理なローンを組んで購入し、日々の生活が苦しくなっているような状況であれば、それは「貧乏」と見られてしまうかもしれません。しかし、これは車そのものの問題ではなく、個人の資金計画の問題です。

実際には、レクサスNXを選ぶオーナーの多くは、デザインやブランドイメージだけでなく、その高い安全性、信頼性、そして快適な走行性能といった実用的な価値を評価して購入しています。自身のライフスタイルや価値観に合致し、経済的にも無理のない計画のもとで所有しているのであれば、何ら恥ずかしいことはありません。

結局のところ、「恥ずかしい」や「貧乏」と感じるかどうかは、個人の価値観と、周囲の目をどれだけ気にするかによります。NXが持つ本質的な価値を理解し、自分の選択に自信を持てれば、このような噂に惑わされることなく、豊かなカーライフを送ることができるでしょう。

驚異的？5年落ちのリセール率は？

レクサスNXを所有する上で、大きなメリットの一つとして挙げられるのが、高いリセールバリュー（再販価値）です。乗り心地や維持費も重要ですが、将来的に車を売却する際の価値は、トータルコストを考える上で非常に大切な要素となります。

レクサスブランド全体が高いリセールバリューを維持することで知られていますが、その中でもNXは特に人気が高く、中古車市場でも需要が安定しています。具体的な数値として、5年落ちのレクサスNXのリセール率は、一般的に新車価格の50%～70%程度とされています。これは、同クラスの他の国産車や輸入車と比較しても、驚異的に高い水準です。

リセールバリューが高くなる要因

ブランドイメージ: レクサスという信頼と高級感のあるブランド力が、中古車としての価値を支えています。
品質と耐久性: 高い品質基準で作られており、故障が少なく長持ちするという評価が定着しています。
人気の仕様: グレードでは「Fスポーツ」、ボディカラーでは「ホワイトノーヴァガラスフレーク」や「ブラック」などの定番色が特に人気で、リセールが高くなる傾向にあります。
オプション装備: パノラマルーフやマークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステムといった人気のメーカーオプションも査定額を押し上げる要因となります。

このように、5年経過しても新車価格の半分以上の価値が残る可能性があることは、実質的な所有コストを大きく引き下げることに繋がります。例えば、600万円で購入したNXが5年後に360万円（リセール率60%）で売却できた場合、5年間の実質的な車両コストは240万円となります。

この高いリセールバリューは、「レクサスNXは高価だが、資産価値も高い賢い選択である」という側面を明確に示しています。

レクサスNXの乗り心地が悪いは一部の意見

これまで見てきたように、「レクサスNXの乗り心地が悪い」という評価は、決して全てのユーザーに共通するものではなく、特定の条件下で生じやすい一部の意見と捉えるのが適切です。

この評価の主な要因は、Fスポーツなどのスポーティなグレードに採用されている硬めのサスペンション設定や、20インチの大径ランフラットタイヤの装着にあります。これらは、優れた操縦安定性やスポーティな走行フィールというメリットをもたらす一方で、快適性を最優先するユーザーにとっては「硬い」と感じられる原因になります。

つまり、ドライバーが車に何を求めるかによって、同じ足回りでも評価が「引き締まっていて良い」とも「硬くて不快だ」とも分かれるわけです。ラグジュアリーで柔らかな乗り心地を期待してNXを選ぶとミスマッチが起こりやすいですが、SUVでありながらキビキビとした走りを楽しみたいと考える人にとっては、むしろ魅力的なセッティングと言えます。

また、年次改良によって乗り心地や静粛性は常に進化しており、初期モデルと現行モデルとでは印象が異なる場合もあります。

以上のことから、「レクサ-スNX乗り心地悪い」というキーワードだけで判断するのは早計です。それは多様な魅力を持つNXの一つの側面に過ぎません。購入を検討する際は、こうした背景を理解した上で、グレードやタイヤ仕様の異なる車両に実際に試乗し、ご自身の感覚で多角的に評価することが、後悔しないための最も確実な方法となります。